アグネス・チャン 「白いくつ下は似合わない」

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この曲は私の最も好きな荒井由美の曲です。(松田聖子の「制服」が2番目に好き、他には「まちぶせ」とかも・・・)結婚前のユーミンはかなりの勢いで歌謡曲を書いていたのですね。大ヒットしたバンバンの「いちご白書をもう一度」で作曲家として注目されて以来、こフ「白いくつ下は似合わない」のような王道歌謡ポップスをかなりの数生んできました。結婚して松任谷由美になってからも松田聖子をはじめとして相変わらず職業作曲家はやっているのですが、おもしろいことに楽曲の歌謡曲度は荒井時代の方が圧倒的に高い。松田聖子などの松任谷時代になってからの曲調はニューミュージック的ですよね。しかし本人の歌う楽曲はそれと反比例しているのです。荒井時代はティンパン・アレイらの強力バックミュージシャンを付けて洗練されたポップス度の高い楽曲、松任谷時代はむしろ歌謡曲に近い感じがしませんか?この辺を見ると、ユーミンはものすごく計算高いアーティストだなと、つくづく関心してしまいます。私は他人への提供曲は荒井時代、本人の歌う曲は松任谷時代が好きです。これと近いものが山下達郎のRCA時代とムーンになってからとの違いなんかでは・・・


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# by swan_ox | 2004-08-11 17:52 | 歌謡曲 | Comments(5)

ズー・ニー・ブー 「涙のオルガン」

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これは間違いないズー・ニー・ブーのベストシングルです。A面の「涙のオルガン」はイントロのアコギから涙なしには聴けない名曲仕立てで、早くもノックアウト状態。しかもB面は今やスタンダードナンバーと言っても良い有名曲「白いサンゴ礁」なんですから。GSはB面の方が有名になった曲というのが結構ありますが、そういったシングル群の中でもトップクラスを誇る1枚です。ちなみにB面が有名になったシングルの代表としてはスウィング・ウエストの「雨のバラード」や、岩崎宏美のカバーで有名になったブルコメの「すみれ色の涙」、巨人の星でオーロラ三人娘が歌ったゴールデンカップスの「クールな恋」、タイガースの「花の首飾り」、テンプターズの「今日を生きよう」あたりがすぐに思い浮かびますね。



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# by swan_ox | 2004-08-11 17:50 | 歌謡曲 | Comments(2)

ワイルド・ワンズ 「アルバム第2集」

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「想い出の渚」でおなじみのワイルドワンズのセカンドアルバムです。これは裏面。表も相当かっこいいのですが、やはり加瀬のギターを持ったポーズが最高です。このポーズにシビレないようではGSファンの資格なし、といった所でしょうか。ジャケが良いのでうっかりこのページに載せてしまいましたが、内容の方も個人的なワイルドワンズ、ベスト3に入る名曲「あの人」や、「愛するアニタ」等侮れません。ソフトロック、ラウンジ系の好きな方にもお奨めできる1枚です。ところで、「青空のある限り」ですが、これに入っているアルバムバージョンとシングルバージョンはみなさんは、どっちが好きですか?



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# by swan_ox | 2004-08-11 17:47 | 歌謡曲 | Comments(2)

加山雄三

今回は加山雄三です。加山雄三と聞いて最近の多くの人はナビスコとか、リッツとか、知ってるつもりあたりを連想させるおじさんくらいの認識しかないと思いますが、実はものすごく才能豊かなアーティストであり、すぐれたミュージシャンなのです。日本初のシンガー・ソングライターでもあり、和製ポップスの巨匠と言いきれるでしょう。

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それまでの日本の音楽界は歌謡曲(演歌)に代表されるマイナー系の曲調に支配されていて、作曲家と言われる人たちもジャズとかをやっていたはずなのですが、職業としての音楽になると必ずマイナー調になる傾向があり(おそらく日本の敗戦から復興あたりの文化と深く関係しているものと思われる)一部の例外である服部良一、中村八大(それでも彼の最初のヒットは水原弘の「黒い花びら」で完全なマイナー調)あたりを除けばヒット曲はすべてマイナーキーだったわけです。

その後、海外のポップスに強く影響されたフリーの作曲家(GS3大作曲家の筒美京平、村井邦彦、鈴木邦彦)が1966年~1967年あたりに登場し、筒美京平による、いしだあゆみの「ブルーライト・ヨコハマ」(1968年)が歌謡ポップス第1号と呼ばれ、エポック・メイキングな作品として高い評価を受けていますが、その1年も前にすでにメジャーセブンスのコードをお洒落に使った自作曲をヒットさせていたのです。(この曲はさだまさしに大きな影響を与えたらしい)
 またこの曲は映画「リオの若大将」でも印象的に使われています。ちなみに東宝映画「リオの若大将」は若大将シリーズの中でも素晴らしい内容で、「エレキの若大将」や「アルプスの若大将」と並ぶ傑作です。ぜひとも見て下さいね。

 B面の「暗い波」はカルロス・ジョビン風ボサノバで、これも必聴。

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このアルバム「太陽の恋」は映画「南太平洋の若大将」のサントラ的なアルバムで、シングル「二人だけの海」(これも名曲中の名曲!ポップスファンは避けて通れない)を含むもので、私の加山フェイバリット・アルバムです。 まずジャケットの胸毛に注目!(すいません冗談です) まずA面1曲目はオープニングにふさわしいおおげさなオーケストレーションで始まり、2曲目はアコギと口笛と歌だけのシンプルながら胸を打つ名曲。
3曲目はサンバ&ハワイアン、パーカッションが素晴らしい。4曲目はスチール・ギターが美しい完全なハワイアン。6曲目では加山メロディのこの頃の特徴である裏声を使った感動的な曲。
B面になると、A面で全体を支配していたハワイアン的なサウンドから一変、1曲目はお得意の3連もので、お約束の間奏のセリフでは最後に「ネッ・・」と言われてしまう。2曲目はこれも裏声になる所がシビれる名曲。3曲目はこれもメロディの美しい隠れた名曲。4曲目はボサ・スキャットもの!!! 5曲目はシングルで先行発売されていた大名曲でこれはバックのバンドはワイルドワンズ!。
加瀬邦彦による12玄ギターの音色はまるでバーズの「ターン・ターン・ターン」のようでカッコ良すぎ。またそのギターと絡むように入ってくるストリングスには感動するしかない。このように洋楽のエッセンスを単なる模倣や、引用でなく完全に消化した形で作品にする加山のアレンジ能力にはまったく頭が下がる。

 そのB面の5曲目「二人だけの海」のバックのワイルド・ワンズは加山がグループ名を付けたバンドで「想い出の渚」のヒットで有名。彼らのセカンド・アルバムについて「J-POPの部屋」で簡単な私のコメントがあります。

 ワイルド・ワンズのリーダー加瀬邦彦は高校1年の時に加山ニ出会ってそれから加山を兄のように慕い、加山の家に入り浸り、加山からサーフィン、ヨット、ギター、ウクレレなどを教わった。「想い出の渚」は高校2年の時にウクレレで作った曲だそうだ。湘南サウンドの代名詞にもなっている「想い出の渚」も加山がいなければ生まれなかった名曲のひとつ。

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1976年の「僕の妹に」がひさびさの大ヒットになって加山ブームが再燃してきた70年代後半は加山の作曲家としての作品もかなりクォリティの高いものがあります。中でもこの天地真理の「愛の渚」は加山お得意の間奏セリフ入りの大傑作です。天地真理もこの頃はヒット曲が出せなくなっていて人気も下降線だったのですが、この曲はひさびさのヒットになりました。

 とにかく、加山雄三という人は日本が世界に誇れる素晴らしいアーティストなのです。これを読んで少しでも興味が出た人はベスト・アルバムでもいいですから聴いてみて下さい。



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# by swan_ox | 2003-08-11 17:42 | 歌謡曲 | Comments(2)

スティーリー・ダン

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今週のコラムはスティーリー・ダンです。なぜスティーリー・ダンかというと20年ぶりのニュー・アルバム「トゥー・アゲインスト・ザ・ネイチャー」が今年になって発売されたからではなく、5月3日に「キャント・バイ・ア・スリル」から「エイジャ」までの6枚のオリジナル・アルバムが紙ジャケ仕様で再発されたからなのです。今回の目玉はスティーリー・ダンの二人(ドナルド・フェイゲンとウォルター・ベッカー)がリマスタリングしたということでものすごい音質の向上が見られます。過去にもファーストから5枚目の「幻想の摩天楼」までのCDは、デジタル・マスタリングされていて、なかなかの音質だったのですが、今回のは更にすごい! 前回のマスタリングでは達成できなかった中音域の充実には目を見張るものがあります。(音がブッとい!) 以前のCDの音質が悪かった「エイジャ」に関してはもう違う作品のように聞こえます。(前の「エイジャ」を持ってる人も今回の盤は買わないわけにはいかないでしょう)今回は7枚目の「ガウチョ」は発売されませんでしたが、フェイゲンとベッカーの二人は「ガウチョ」のマスタリングも準備しているらしいので、これも期待大。スティーリー・ダンというバンドはものすごいバンドで、その音楽性の高さは私が述べるまでもないことなのですが、何が一番すごいって「キャント・バイ・ア・スリル」(ファースト)から作品を発表するごとにだんだん良くなっていく所なのです。よくファースト・アルバムが最高っていうアーティストはいると思うのですが(天才肌の人に多いような)徐々に良くなっていって最高地点に達した所で終わったバンドはスティーリー・ダンだけだと思うのです。最初は普通のロック・バンドだったのにクォリティを上げる為にメンバーを次々とクビにして、最高のプレイヤーを雇ってそのサウンドをものにしていった二人はすごいですね。

 ちなみにスティーリー・ダンが雇ったミュージシャンで代表的な人たちを挙げるとドラマーでは、ジム・ゴードン、ハル・ブレイン、ジェフ・ポーカロ、リック・マロッタ、バーナード・パーディー、ポール・ハンフリー、スティーヴ・ガッド、ジム・ケルトナー、エド・グリーン他。ベーシストでは、チャック・レイニー、ウィルトン・フェルダー、レイ・ブラウン、マーカス・ミラー、エイブラハム・ラボリエル、アンソニー・ジャクソン、ウィル・リー他。ギタリストでは、ディーン・パークス、ジェイ・グレイドン、ラリー・カールトン、スティーヴ・カーン、リー・リトナー、ヒュー・マクラッケン、リック・デリンジャー、マーク・ノップラー他。キーボーディストでは、ポール・グリフィン、デヴィッド・ペイチ、ジョー・サンプル、マイケル・オマーティアン他。 いくら理想のサウンドを求めているからってこれだけ凄い顔ぶれのミュージシャンに囲まれたら、普通は各プレイヤー色が強く出過ぎてしまって「スティーリー・ダンのサウンド」というものが逆に出しにくくなるはずなのに、彼らはこういったミュージシャンを起用することによって作品のクォリティを上げていったのです。

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そういうわけで、スティーリー・ダンの最高傑作は?と聞かれたらその日の気分で「うそつきケティ」とか「エイジャ」とか「エクスタシー」なんて答える私ですが実は「ガウチョ」こそ一番凄いアルバムだと思うのです。


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# by swan_ox | 2003-08-11 17:35 | U.S.A. | Comments(0)