
ラズベリーズ
彼らの3枚目のシングルで2枚目の「ゴー・オール・ザ・ウェイ」とともに最も売れた曲のひとつ。この2曲はとってもすぐれたレコードでビートルズの初期のヒット曲が持っている高揚感があるんです。
ラズベリーズはコワイアとサイラス・エリーというふたつのバンドが合体してできたグループです。コワイアには一応全米トップ100ヒットがあり、サイラス・エリーにはエリック・カルメンという才人がおりました。
彼らの特徴として「ビートルズやビーチボーイズのような曲作りにフーやジミヘンのようなサウンド!」っていう所が凄いです。フー、ジミヘンっぽいサウンドが聴きたい人はサードアルバム収録の「君に首ったけ」、ビーチボーイズ風はセカンドの「ドライビン・アラウンド」、ビートルズ風はファーストの「アイ・ソウ・ザ・ライト」や「ウェイティング」あたりを聴くといいでしょう。
今だったらコレとコレを揃えれば彼らの正式録音曲は網羅できます。
最近パワーポップっていうジャンルがあるみたいでバッド・フィンガーとともにそのジャンルの横綱みたいな扱いらしいです。当時はたしかハードポップって肩書きで紹介してました。
パワーポップと呼べるのはこの曲や「ゴー・オール・ザ・ウェイ」、「君に首ったけ」くらいのものだと思うのですが・・・・(バッド・フィンガーもパワーポップって「恋の嵐」くらい?)
それでもエリック・カルメンのボーカルの作品は名曲調と呼べるものばかりです。
ラズベリーズって名曲でなくて名曲調なんですよ。ココが肝心です。(^^)
ビートルズの「ミッシェル」みたいな曲でハードロックをやろうとしたバンドだと思ってます。
エリック・カルメンが独立して最初に出したアルバム「サンライズ」に「恋にノータッチ」って曲があるのですが、個人的には70年代の最高峰の1曲って思ってます。まさに、名曲調の中の名曲調!
バカラック・ファンにもおすすめです。
「ゴー・オール・ザ・ウェイ」
「明日を生きよう」
「レッツ・プリテンド」
「トゥナイト」
▲ by swan_ox | 2006-03-11 03:17 | U.S.A.